「球根ベゴニア」という植物をご存じですか?
見ごたえのある、瑞々しくて豪華な花を株いっぱいに咲かせてくれます。
一般的にはあまりメジャーな存在ではないかもしれませんが、今日はこの「球根ベゴニア」の魅力をお伝えしていきます!
ベゴニアの種類
ベゴニアはシュウカイドウ科ベゴニア属の植物で、およそ10000種もの園芸品種があるとされています。
茎や根の形状から、木立性、根茎性、球根性の3タイプに分けられます。
木立性ベゴニア
木立性ベゴニアは、茎がまっすぐ伸びるタイプのベゴニアです。
一般に最もよく知られているベゴニア「センパフローレンス」も木立性ベゴニアに含まれます。
手入れが簡単で春から晩秋まで絶えずに花を咲かせるので、道路わきの公共の花壇などによく取り入れられていますよね!
ベゴニアの中で「センパフローレンス」は乾燥や暑さに非常に強く栽培が容易なため、一般的にベゴニアと言えばこの種を指すほど大量に流通しているのだそうです。
自分もベゴニアと言えばこの花のイメージでした。ベゴニアは悪条件に耐える屈強な植物のイメージだったのですが、実は多くのベゴニアの仲間は極端な暑さや蒸れ、過湿に弱いものが多いのだそう。
そのためベゴニア全般は葉や花に直接水がかからないようにして育てます。
根茎性ベゴニア
根茎性ベゴニアは茎が横に這って伸びるのが特徴で、葉色や形、柄のバリエーションが豊かなため、葉を楽しむ観葉植物として人気があります。
極端な暑さ、寒さに弱く、弱光線でも栽培可能な根茎性ベゴニアは、明るい窓辺など室内での栽培に適しています。
木立性や球根性に比べるとひかえめながら、可憐な小花を咲かせます。
球根ベゴニア
さて今回詳しくご紹介したいのが、ベゴニアの種類の中でも大輪で豪華な花を咲かせる「球根ベゴニア」です。
球根ベゴニアには太い茎が立ち上がるスタンドタイプと、柔らかい茎が垂れ下がるハンギングタイプがあります。我が家ではより花が豪華なスタンドタイプを育てています。
耐寒性が弱いので、寒くなってきたら球根を掘り上げて冬の間は休眠させ、春になったらまた鉢に植え付けます。
ズボラな自分は植え替えがおっくうで、実は庭には植えっぱなしで良い球根しか植えていませんが、唯一鉢植えで育てている毎年植え替え必須な球根植物が、こちらの球根ベゴニアです。
球根ベゴニアは瑞々しい大輪の花を咲かせます。
たった一個の球根でも、鉢いっぱいに株が広がりたくさんの花を付けてくれます。
自分にとって一番の魅力は、この花の花期の長さです。
我が家では初夏に開花を始めますが、咲き終わった花がらを摘んでいくと晩秋まで次々絶え間なく豪華な花を咲かせ、長い期間楽しめます。
植え替えの面倒さを凌ぐパフォーマンスの高いお花です!
ベゴニアは一つの株に雌花と雄花を咲かせます。
中心部に黄色い雌しべをもち、あっさりした花が雌花、花びらの重ねが多くボリュームのある方が雄花です。どちらもそれぞれに魅力的です。
葉や花に雨を当てないように、また暑すぎるのも苦手なため、夏は風通しが良く直射日光の当たらない玄関先に置いています。
蒸れないよう、傷んでしまった葉は根元から、花がらも手でポキッと折り取ります。
球根ベゴニアは寒くなってくると自然に葉っぱが取れます。その状態になったら球根を鉢から掘り上げて休眠させます。我が家では紙袋に入れて凍らない場所に保管しています。
こちらは自分が育てているのとは違う品種ですが、暑さや病気に強く品種改良された球根ベゴニアもあるようです。
こちらならさらに育てやすそうですね!
一個の球根で初夏から晩秋まで長く豪華な花を楽しめるコスパの高い植物、球根ベゴニアの魅力でした!
最後までお読みいただきありがとうございます
ガーデニングと庭