ミャウティンと庭

忙しくても楽にメンテナンス、葉も花も楽しめる庭へ試行錯誤しています。時々猫のミャウティンも。

懐かしいお盆の風景とモフ猫、義実家の「サイカチの木」に秘められた400年前の歴史ロマン

おはようございます、まりもです。

 

お盆なので家族で旦那さんの実家へ行ってきました。

コロナ対策やなんかで、お義父さんお義母さんにお会いするのは2年ぶりになってしまいました。

義実家は昔ながらの風景が残るとても長閑な所。

子供はさっそく網を持って近くの水路へザリガニ獲りへ。

昆虫採集は旦那さんとお義兄さんに叩き込まれてるので「そっちにはいないよ!」と勝手知ったる、です。

 

小ザリガニ獲ったどー!!

 

 

迎え火を焚きます。

 

 

迎え火のあとは、旦那さんが買ってきた昼花火タイムに突入

 

ヘビ花火

 

 

にょろにょろと、ただただ黒い塊が出てくる姿がシュール

 

煙花火

 

 

オレンジと緑は派手でいい感じですが

黄色には皆「これはどうかな・・?」のリアクション。

ヤバい気体な感じがします(;'∀')

 

 

飼い猫のミックちゃん

 

 

子猫の時はフツウだったのですが、成長するにつれてモフモフの大猫ちゃんになりました。きょうだいたちはお義母さんのご親族宅で暮らしているらしいのですが、ミックちゃんのようなモフモフの猫ちゃんは他にはいないので、皆ミックちゃんの写真を見て不思議がっているそう。

今は夏なのでまだあっさりした姿をしてますが、冬毛になるとさらにモサモサに。

 

 

お義父さんは「ノルウェーから来たんだ」とか「先祖にタヌキがいるんだ」と言いますが、真偽は定かではありません。

 

縁側の前はオニヤンマの通り道になっています。

 

 

このあとリリースされたオニヤンマ、へろへろになって茂みにいるところをミックちゃんに見つかってしまいました。

 

 

「ミーックちゃん!」と呼びかけて気を逸らすと、この隙にオニヤンマは逃げ延びてくれたようです。

 

「何だよう、逃げられたじゃない・・」

 

 

お義兄さんが釣った鮎を炭火で焼いてくれました。

 

 

焼きたての鮎は香りが上品、めちゃくちゃ美味しい!

 

 

美味しそうな匂いにミックちゃんも熱い視線。

 

 

このあとミックちゃんも美味しい鮎をいただきましたよ!

 

義実家の入口付近には、一本の大きな樹があります。

そこは子供がザリガニを獲る水路に近く、真夏の日差しから日陰を作ってくれる大木はとてもありがたい存在です。

数年前、その木をアカシアだと思っていた私が

「あの大きなアカシアの木の下は涼しくていいですね」と言うと、お義父さんは

「あれはアカシアではねえよ。サイカチの木だ」

 

 

義実家の辺りは昔、葛西氏というお殿様が治めていたのだそう。

400年以上前、豊臣秀吉の小田原征伐に参陣できなかった葛西氏は秀吉の奥州仕置で領地を没収され、滅亡してしまったのだそうです。

そのため葛西氏の家臣たちはみな門前にサイカチの木を植え、「葛西が再び勝つ」と再興の願いをこめて、それを心の拠り所としていたのだそうです。

この一本の老木にこんな歴史上のストーリーが秘められていたとは驚きでした。

 

 

この話を聞いた2年ほど後、台風でこの木の枝が大きく折れてしまいました。

400年前にご先祖様が願いを込めて植えたサイカチの木、もし途絶えてしまってはもったいない!そこで落ちていた鞘を持ち帰り、春に鞘の中の種を植えてみることにしました。

しかし実際には、植えても1つも発芽しませんでした。

調べてみると、サイカチの種はとても硬いので、自然界ではゾウムシが齧って穴が開いた種がたまたま川の氾濫などで浸水して水に浸かると発芽する、という位にサイカチの発芽はレアな現象みたいです。

 

 

上の写真がサイカチの種が入った鞘。

確かに木の下には鞘がたくさん落ちているのに、サイカチの木はこの老木一本だけ。自然にまかせて増えるのは難しそうです。

そこで翌年に鞘から取り出した種にやすりで傷をつけ、水を浅く張ったプラスチックトレーに入れてみると、いくつか発芽しました!

うちの小庭で大木になっては大変なので、鉢植えで育てています。

発芽させるのはハードル高かったですが、その後は順調に育っていますよ。

 

 

樹齢400年、ご先祖様が願いを込めて植えたサイカチの子供です(*'ω'*)

 

最後までお読みいただきありがとうございます