こんばんは、まりもです。
2月22日は猫の日ということで
ラジオでは一週間猫ソングが特集されてました。
ゆうべFMから流れてきた曲は、スピッツの「猫になりたい」
20年以上前の話になりますが
スピッツの草野マサムネさん+猫は、忘れられない組み合わせです。
大学生だった春。
高校時代の友達から、一本の電話が入りました。
同じ部活の共通の友人が、交通事故で亡くなったというのです。
にわかには信じられない気持ちでしたが、それぞれ離れた場所に進学していてすぐには駆けつけられず、夏休み地元に帰省した際に二人で彼女の実家を訪ねることにしました。
地元から友人の運転で1時間弱、のどかな場所にある彼女の実家を訪ねると、彼女のお母さんが出迎えてくれました。天真爛漫で天然で、ほわんと黄色い花のような明るい笑顔の彼女は、きっとお母さん似だったのだ、と思いました。
お仏壇の前で手を合わせていると、部屋に猫が入ってきて
お母さんが猫に向かって、マサムネ、と声をかけたのです。
その猫は中部地方の大学に進学して一人暮らしをしていた彼女がアパートで飼っていた猫で、スピッツの草野マサムネさんのファンだったため「マサムネ」と名前を付けて可愛がっていたのだそうです。
ちょうどそれはロビンソンなどの曲がヒットしてまもなくの頃でした。彼女はメジャーになる前からのスピッツのファンだったのでしょう。そういえば高校時代彼女が好きだった子とマサムネ君の雰囲気が似てるな、と妙に納得したりして。
お母さんは寂しそうに、「その猫をアパートから連れてきた、娘だと思って可愛がっている」と言いました。
それ以来自分にとってもスピッツは特別な存在になりました。
ただテレビで見かけるアーティストだったのが、何だか気になるアーティストになり。
聴いても聴いても、よく分かんない不思議な歌詞。
でもハッキリ分からないから世界が広がって、宮沢賢治の詩や童話みたいに、透明で青い風が吹いてるような。
「猫になりたい」「猫ちぐら」などの猫ソングも、フワフワと優しさで包みながら、実は一筋縄ではいかない。
スピッツは切なさや痛み別れをそれと言わずにさらりと、時には明るく歌っちゃう。
あれから20年以上が経ち、猫のマサムネ君もきっともうこの世にはいない。
天国で彼女はマサムネ君と楽しく暮らしているのか・・・?
カーラジオから流れた曲でふと昔を思い出した夜でした。
最後までお読みいただきありがとうございます!